バージョン管理機能は、効率的なWebサイト制作の実現に重要な役割を果たします。デザインの変更履歴を管理し、必要に応じて過去のバージョンに戻ることができます。本記事では、STUDIOのバージョン管理機能の基本的な使い方と、効果的な活用法についてご紹介します。バージョン管理機能とはSTUDIOのデザインエディタでは、操作のたびにデータを自動保存しています。また、ブラウザの再読み込みや別画面へ切り替えるまでの間であれば、「進む・戻る」で自分の操作を遡ることができます。うっかり誤操作で削除してしまったボックスの復元や、過去のデザインエディタの状態を確認するには、どうしたら良いでしょうか?ここで役立つのが「バージョン管理」機能です。「バージョン」として保存された『ある時点のデザインエディタのデータ』を履歴タブから確認し、プレビューや復元ができます。こまめにバージョンを保存しておけば、万一の際にも、ある時点の状態を確実に復元することができます。※ ご契約中のプランごとに、履歴タブで確認できるバージョン期間に上限があります。詳しくは料金プランをご確認ください基本的な使い方STUDIOでは、次のタイミングでバージョンが自動保存されます。操作50回ごとサイト公開・更新操作バージョン復元操作バージョンの手動保存好きなタイミングでバージョンを保存することもできます。デザインエディタの右パネルから「履歴」タブをクリック。「+」ボタンをクリック、またはショートカットキー「Mac: ⌘ + ⌥ + S」「Windows: Shift + Alt + S」を入力。バージョン名を入力し「保存」をクリック。バージョンの復元デザインエディタ全体を、特定のバージョンの状態に「復元」することができます。デザインエディタの右パネルから「履歴」タブをクリック。復元したい履歴をクリック。画面下部の「復元する」ボタンをクリックします。元の状態に戻したくなった場合には、自動保存されている「復元前」バージョンへと、再度復元しましょう。効果的な活用のためのヒント1. 定期的な手動保存自動保存(操作50回ごと、サイト公開・更新操作)も役立ちますが、サイトを更新するまでの間にたくさんの作業をしていた場合、期待するバージョンを探し出すことが困難です。そこで、大きな変更作業がひと段落した段階で、こまめにバージョンを保存しておくのがオススメです。一例:サイト上に新しいページを追加し、非公開の状態で仕上げたサイト上の実装を変更した(リストカルーセル→CMSカルーセルなど)複数のコンポーネント内容を更新した2. 適切な命名規則の設定バージョン名は、手動保存の際はもちろん、すでに保存されたバージョンの名称も後から編集が可能です。「公開」バージョンなら、何のために公開したか、またはどんな変更を加えたかが連想できるバージョン名にしましょう。例:ヘッダーデザイン変更TASK-123_フッターリンク追加(タスク管理ツールのチケット番号)3. チーム内での共有バージョン管理機能の存在をチーム内で共有し、全員が効率的に、安心して活用できるようにしましょう。手動保存や命名規則のルールをチームで整えておけば、万一の際にも迅速な対処が可能になります。注意点ページ単位での保存・復元はできません。サイト全体が対象となります。CMSなどダッシュボードから管理するデータは、バージョン管理の対象外です。プロジェクトをリセットすると、リセット以前のデータは履歴から確認や復元ができなくなります。詳しい仕様について、こちらの記事をご参照ください。サイトのバージョンを管理する | STUDIO Uバージョン管理機能を効果的に活用することで、デザインプロセスがよりスムーズになり、チーム全体の生産性が向上します。ぜひこの機能を活用して、さらに効率的なWebサイト制作を実現してください。